Scratchはアメリカの、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボで開発されたビジュアルプログラミング言語です。
Scratchについて
誰でも無料でプログラミングが学べる「Scratcch(スクラッチ)」を始めまてみましょう!
Scratch(スクラッチと読みます)とは、子供向けの学習ソフトということもあり、一般的な英語を書くようなプログラミングとは少し異なり、色のついたコードブロックを組み合わせることでプログラミングを組み、ゲームやプログラムなどをつくることができます。
そのため、従来のプログラミング学習と比較し、より視覚的、感覚的な操作でプログラミングができます。基礎学習やプログラミングの体験として入りやすいものとなっていると思います。
また、一般的なプログラミング言語では当然としてある「変数」や「リスト」も使えます。子供向けになっているとはいえど、本格的なプログラミングを学習、また体験していただけると思います。このサイトでは基本的な操作から、変数やリストを使った方法を実際にプログラミングすることで紹介していきたいと思います。
Scratchは、海外で開発されたものですが、設定を変更することでさまざまな言語にも対応しています。もちろん日本語、ひらがなにも対応しています。漢字に不慣れな小さなお子さまでも使いやすい環境に設定していただければかと思います。
また、2020年から日本でも小学校の授業でプログラミングが必修化されました。授業時間や内容は各小学校によるところになると思いますが、実際の授業やクラブ活動で取り入られている分野となります。海外の小学校では随分前に必修化されている国もあります。
私たちの身近な電子機器は、生活するためにも必需品になっています。そして、その技術は日々進歩しています。そんな電子機器もプログラミングで動いています。そういったことを想像すると、プログラミングは英語と同様に必須スキルになりつつある将来だと言えるかと思います。
Scratchが利用できる2つの環境
まず、Scratchをはじめるあたり、お使いのパソコン、動作環境などを確認していきたいと思います。
利用方法は大きく2通りあります。
- ブラウザで使う (インターネットで使う)
- アプリで使う(パソコンにインストール)
ここで疑問に思われるポイントとして、「結局どっちがいいの?」とか「何がどう違うのか?」というところになると思います。
結論、基本的な操作はどちらも同じです。簡単にいうと、お使いのインターネット環境によって選んでいただく、または使い分けていただければかと思います。
以下にそれぞれのメリット、デメリットを詳しく解説していきますので、ご利用環境によって最適な方を選んでいただくか、お使いの環境が両方に対応している場合、注意点を理解した上で使い分けて利用いただいても問題ありません。
ブラウザで使う (インターネットで使う)
まずはじめにブラウザで使う(インターネットで使う)方法です。
最初にChrome、Edge、FireFox、Safariといったブラウザを起動します。起動したあと、Scratchのサイトへアクセスすることで利用することができます。つまり、ブラウザ上でScratchを利用する(操作する)ということになります。
こちらのページを現在ご覧いただいているのであれば、インターネットに接続できる環境であるかと思いますので、利用する上でも一番簡単な方法かと思います。
インターネットを接続していないパソコンやタブレットでご利用の場合は、アプリをダウンロードすることで利用できます。ご利用される場合は、こちらは読み飛ばしていただき、後述するアプリで使う(パソコンにインストール)まで進んでください。
- メリット:
- Scratch公式サイトへアクセスし、すぐ利用することができます。
- 現在のScratchのバージョン3.0から、iPhoneやiPadといったパソコン以外のデバイスでも利用できます。
- 自分の作品を公開したり、他のユーザーの作品をみたり、ダウンロードして自分なりのカスタマイズができたりします。
- デメリット:
- インターネットが接続できる状態でないと利用することはできません。
- iPhoneでもご利用できますが、パソコンサイズで表示されるので操作しづらくおすすめできません。
- iPadでも一部古い機種では表示が崩れ操作できない場合があります。
また、ブラウザで利用する場合は、条件をみたすバージョンが必要になります。
それぞれ確認方法のリンクをつけておきますので、事前に確認されることをおすすめします。
- Chrome (バージョン63以上)
- Edge (バージョン15以上)
- Firefox (バージョン57以上)
- Safari (バージョン11以上)
- ※Internet Explorerはサポートされていません
ブラウザ版で利用されたい方は、アカウントを作成し、プログラムを保存できるように準備をしまっしょう。具体的な方法は、こちらをご覧ください。
アプリで使う (アプリをインストールする)
あらかじめScratch(スクラッチ)のWebサイトからお使いのパソコンにアプリをダウンロード/インストールし、アプリを起動することで利用することができます。
下記の動作環境など確認いただき、ダウンロードでご利用されたい場合は、こちらに方法を記載しておりますのでご参考ください。
*ブラウザ(インターネット)でScratchを利用される場合は、こちらの操作は必要ありません。
- メリット:
- インターネットに接続できない場合でも利用することができる。
- インターネットに接続しないので、回線速度に動作が依存しない。
- デメリット:
- 初回のみ、アプリをインストールする手間がある。
- インストール時はインターネットに接続する必要がある。
- iPhoneやiPadといったデバイスにはインストールすることはできません。
- 自分の作品を公開したり、他のユーザーの作品をみたりすることはできません。
また、アプリを利用する場合、条件を満たすOSのバージョンが必要になります。
- Windows 10(以降)
- macOS 10.13(以降)
- ChromeOS
- Android 6.0(以降)
条件となる各OSは、Scratchのバージョンアップなどで変化していくものだと思われます。公式サイトで最新の対応OSバージョンを確認してください。
ダウンロード版で利用されたい方は、前途のようにPCにScratchをダウンロード、インストールする必要があります。具体的な方法は、こちらをご覧ください。
まとめ
ブラウザ版
- PCでもiPadなどのタブレットでも利用が可能。他のユーザーと共有することもできる
- 利用時は、常時インターネット接続が必要
ダウンロード版
- Scratchのダウンロードさえできれば、インターネット接続不要で利用可能
- iPadなどOSが非対応のものは利用不可
いかがだったでしょうか。以上の解説がご利用する上での必要な環境だったり、注意点になります。アプリ版、ブラウザ版それぞれでメリット、デメリットがありますので、お使いの環境にあわせてご利用いただければかと思います。
実際に使っていて、「表示されない」、「うまく動作しない」などのトラブルが発生した場合、お使いの動作環境が適応していない場合があるかと思いますのでご注意ください。
次回は、ブラウザ版と、ダウンロード版で操作が異なります。お好みの利用方法を選んでいただき、下記の記事をご参照ください。どちらも試したい方は、是非それぞれをご覧いただければかと思います。
- ブラウザ版の場合:Scratchのアカウント作成方法を確認、実際に作成してみる
- ダウンロード版の場合:Scratchのアプリをダウンロードして、インストールを実行する